こどもの歯磨き、いつから?どうやって?
2025年07月24日(木)
〜イヤイヤ期を乗り越えるために〜
「歯磨きするよー!」
このひと言で大号泣…毎日の歯磨きが親子のバトルになっていませんか?
特に1〜4歳頃は、「自分でやりたい」「遊びを中断されたくない」「イヤイヤ期でとにかく反抗したい」など、さまざまな理由から歯磨きを拒否する時期。
「うちの子だけ…?」「どうしてできないの?」と悩むお母さんお父さんはとても多いです。
でもご安心ください。歯磨き嫌いには理由があり、それぞれに合わせた対処法があります。
そして何より大切なのは、“短くても毎日続ける”こと。完璧でなくても大丈夫です。
たとえば1歳代では、歯磨き=遊びと捉えてもOK。歯ブラシをおもちゃのように持たせてカミカミさせたり、テレビやYouTubeの歯磨き動画を見せたりして、まずは“慣れる”ことから始めましょう。
2〜3歳の「イヤイヤ期」には、ぬいぐるみと一緒に磨いたり、鏡で自分の歯を見せながら「バイキンいるかな?」と声かけをするのも効果的。我が家ではポケモンスマイルというアプリや歯みがきカレンダーにシールを貼るごほうび方式も人気でした。
4歳を過ぎると、自分で磨きたがる子も増えます。そんな時は「最初は自分で、最後は仕上げをお母さん(お父さん)がやるね」と役割分担をするのがおすすめです。
歯ブラシも、年齢や使い方に応じて選ぶことが大切です。自分用には喉をつきにくい安全設計のもの、仕上げ用にはヘッドが小さく、ネックが長い“仕上げ磨き専用ブラシ”が便利です。
どうしても大暴れする日は、無理に磨かず「今日はお休み」でも大丈夫。
「うがいだけでもOK」「フッ素ジェルができたら花まる」と、肩の力をぬいていきましょう。
それでも磨けない日が続く場合は、ぜひ早めに歯科医院にご相談ください。
お子さんのペースに合わせた慣らし方や、アドバイスやコツをお伝えできると思います。
子どもの歯磨きは本当に大変。私は歯科医師ですが、我が子の歯磨きには苦戦することがあります。
大切なのは、お子さんの「いやだ」という気持ちに寄り添い、歯磨きの時間を「親子で楽しむ時間」に変えていく工夫です。
毎日の歯磨きが親子の笑顔と健康に繋がる時間になることを、心から願っています。
歯科医師 田中