歯周病の原因は何?歯周病を引き起こすリスクと予防法も
2026年08月11日(火)
こんにちは。千葉市花見川区、JR「幕張駅」より徒歩8分、「京成幕張駅」より徒歩12分にある歯医者「かわしまデンタルクリニック」です。

歯周病は、日本人の成人の約8割がかかっている、もしくはその予備軍であると言われている口腔疾患です。初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、最終的には歯を失う原因になることもあります。また、歯周病は単なるお口の病気にとどまらず、全身の健康との関係も深く、放置してはいけない疾患のひとつといえます。
歯周病を予防するためには、適切なケアや生活習慣の見直しが必要です。しかし、そもそもなぜ歯周病になるのか、原因を知らなければ対策も難しいでしょう。
この記事では、歯周病の原因について解説します。歯周病が引き起こすリスクや予防法もご紹介しますので、歯周病を食い止めるためにも、ぜひ参考にしてください。
目次
歯周病とは

歯周病とは、歯を支えている歯ぐきや歯槽骨(しそうこつ)などの歯周組織に炎症が起こる病気のことをいいます。歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因となり、歯ぐきが赤く腫れたり、出血したりする初期症状から始まります。
進行すると歯を支える骨が溶け、やがては歯が抜け落ちることもあります。自覚症状が少ないまま進行するため、気づいたときには重症化していることも珍しくありません。
歯周病を防いで歯を守るためには、原因を知って適切に対策することが非常に重要なのです。
歯周病の原因

歯周病の主な原因や背景には、日々の生活習慣や体調、環境が大きく関わっています。ここでは、代表的な原因をいくつかご紹介します。
プラーク(歯垢)
歯周病のもっとも基本的な原因は、歯のまわりにたまるプラークです。プラークとは、細菌が集まってできた白っぽいネバネバしたかたまりで、食べかすや唾液の成分を栄養にして増殖します。
このプラークの中には歯周病の原因となる菌が多数含まれており、歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に入り込むことで、炎症を引き起こします。プラークを放置すると歯石へと変化し、より細菌や汚れが付着しやすくなって歯ぐきへのダメージも増加していきます。
特に歯と歯ぐきの境目や歯間部は歯ブラシが届きにくいため、プラークが残りやすく、歯周病の温床となりやすいです。毎日の歯磨きでしっかりとプラークを取り除くことが、歯周病を防ぐ基本です。
喫煙
喫煙は歯周病の大きなリスクファクターです。たばこに含まれる有害物質は、歯ぐきの血流を妨げ、免疫細胞の働きを弱めるため、歯周病菌に対する抵抗力が低下します。
喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病にかかりやすく、治療効果も出にくいことがわかっており、口腔内の乾燥やヤニの付着によってプラークが残りやすくなり、炎症が慢性化する原因にもなることも問題視されています。
歯周病予防・改善のためには、まず禁煙に取り組むことが非常に重要です。
ストレス
過度なストレスは、体全体の免疫力を低下させ、歯周病に対する抵抗力も弱めてしまいます。ストレスが続くと、唾液の分泌量が減り、口腔内の自浄作用が弱くなるため細菌が増えやすくなります。
また、ストレスは歯ぎしりや食いしばりといった悪習慣を引き起こすこともあり、歯や歯ぐきに過度な負担をかけてしまいます。その結果、歯周組織がダメージを受け、炎症が悪化しやすくるのです。
歯ぎしりや食いしばり
無意識のうちに行われる歯ぎしりや食いしばりは、歯や歯周組織に大きな負担を与えます。特に、寝ている間に強い力で歯を噛みしめると、歯を支えている骨や歯根膜にダメージが蓄積され、歯茎が下がったり、歯がぐらついたりする原因になることがあります。
また、こうした力が加わり続けると、歯周病の進行を加速させる要因にもなります。
不規則な食生活
栄養バランスが偏った食生活も、歯周病を進行させる原因となります。とくにビタミンCやビタミンD、カルシウムなどは、歯ぐきの健康や骨の維持に欠かせない栄養素です。
また、糖分の多い食事はプラークの栄養となり、細菌の繁殖を助長します。ジュースやお菓子などを頻繁に口にする習慣がある方は注意が必要です。
全身疾患
糖尿病との関連もよく知られており、血糖コントロールが悪いと免疫力が低下し、歯周病のリスクが高まります。また、歯周病の慢性的な炎症は、糖尿病の症状を悪化させるともいわれており、両者は相互に影響を及ぼし合います。
ほかにも、心疾患や動脈硬化、誤嚥性肺炎などとの関連も報告されており、歯周病は口の中だけの問題ではないことがわかってきています。
口呼吸
鼻ではなく口で呼吸する口呼吸の習慣があると、口の中が乾燥しやすくなります。唾液には細菌の繁殖を抑える働きがありますが、口の中が常に乾いていると、歯周病菌が増殖しやすい環境になります。
特に、寝ている間に口を開けて呼吸する癖がある人は注意が必要です。鼻づまりや姿勢の悪さが原因で口呼吸になることもあるため、生活習慣を改善することも大切です。
歯周病を放置するリスク

歯周病がもたらす悪影響は、口の中だけにとどまりません。全身の健康にまで影響を及ぼす可能性があります。
ここでは、歯周病を放置するリスクをご紹介していきます。
歯を失うリスクが高まる
歯周病は、歯を支える顎の骨が少しずつ溶けていく病気です。初期には自覚症状がほとんどなく、進行すると歯ぐきが下がり、やがて歯がグラグラと揺れるようになります。
最終的には、歯を支えきれなくなって抜け落ちることもあるため、歯周病は日本人が歯を失う主な原因の一つとされています。
口臭がひどくなる
歯周病が進行すると、嫌なにおいが口から出てくることがあります。これは、歯周病菌が作り出すガスや、歯ぐきから出る膿が原因です。
特に、朝起きたときや人と話すときに、自分の口臭が気になる方も多いのではないでしょうか。口臭は自覚しにくいですが、周囲には意外と気づかれていることもあります。
全身疾患を悪化させる
歯周病は、単に口の中だけの問題ではなく、全身の健康に大きく関わっていることが近年の研究で明らかになっています。特に、糖尿病との関係は密接で、歯ぐきの炎症が血糖値のコントロールを難しくする一方、糖尿病が歯周病を悪化させるという、相互に悪影響を及ぼす関係があります。
さらに、歯周病菌が血管を通じて体内に入り込むことで、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを高めるとされています。また、妊娠中の女性が歯周病になっている場合、早産や低体重児出産のリスクが高まることも報告されています。口の中の病気が全身の健康に直結する点を理解し、予防と管理に努めることが重要です。
認知症のリスクが高まる
最近の研究では、歯周病と認知症の関係も注目されています。歯周病菌が脳内に侵入し、炎症を引き起こすことで認知機能に悪影響を及ぼすとされています。高齢者にとって、歯の健康を守ることは認知症予防の観点からも非常に重要です。
見た目や発音に影響が出る
歯周病が進行して歯を失うと、見た目に大きな変化が現れます。前歯を失うと笑顔の印象が大きく変わり、口元を隠したくなるなどコンプレックスにつながることもあります。
また、歯が抜けると発音にも影響が出ることがあります。特に、サ行やタ行などの発音は歯の位置が重要であり、歯がない状態では音が不明瞭になりやすいです。見た目や発音への影響は、日常生活の質やコミュニケーションに大きな支障をきたす原因となります。
歯周病を予防する方法

歯周病は、継続的なケアによって予防・管理できる病気です。毎日の習慣と定期的な歯科受診が、健康な歯ぐきを保つために欠かせません。
正しい歯磨きでプラークを除去する
毎日の歯磨きは、歯周病予防の基本です。プラークは非常に粘着性が高く、しっかりと磨かなければ取り除くことができません。歯と歯ぐきの境目を意識し、やさしい力で丁寧に磨くことが大切です。歯ブラシの選び方も重要で、毛先が細く柔らかいものを選ぶと、歯ぐきを傷つけずに汚れを落とすことができます。
さらに、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、歯ブラシだけでは届きにくい部分のプラークも効率よく除去できます。
定期的に歯科検診を受ける
自分でのケアでは除去しきれない汚れや、初期段階の歯周病を歯科医院で発見してもらうことも、予防には欠かせません。3〜6か月に1回のペースで定期検診を受けることで、歯ぐきの状態を把握し、必要に応じてクリーニングや専門的なケアを受けられます。
初期のうちにトラブルを見つけて治療できれば、歯を守ることにつながります。
生活習慣の改善
歯周病の予防には、生活習慣の見直しも欠かせません。たとえば、糖分の多い食事や間食を頻繁にしていると、プラークが作られやすくなり、歯周病のリスクが高まります。バランスの良い食事を心がけることで、歯周病だけでなく全身の健康維持にもつながります。
また、喫煙は歯周病の大きなリスク要因であるため、禁煙を目指すことが重要です。
ストレス管理と質の良い睡眠
ストレスがたまると免疫力が下がり、歯周病菌に対する抵抗力が弱くなります。また、睡眠不足も歯ぐきの健康に悪影響を与えます。日常的にリラックスできる時間を持つことや、睡眠の質を高めることは、歯ぐきを守るうえでも大切な生活習慣です。
運動や趣味などでストレスを上手に発散し、心身のバランスを整えることが、歯周病の予防にもつながります。
まとめ

歯周病は、歯ぐきの腫れや出血から始まり、進行すると歯を支える骨が溶ける深刻な病気です。原因は、プラークの放置、喫煙、ストレス、歯ぎしり、不規則な食生活など多岐にわたります。
歯周病は歯を失うだけでなく、全身疾患や認知症リスクとも関係します。予防には、正しい歯磨き、フロスの使用、定期的な歯科検診、生活習慣の見直しが不可欠です。
歯周病を改善・予防したいとお考えの方は、千葉市花見川区、JR「幕張駅」より徒歩8分、「京成幕張駅」より徒歩12分にある歯医者「かわしまデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、インプラントや矯正治療、審美歯科などの高度な治療から、一般歯科や予防歯科まで幅広い診療を行っています。診療案内ページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
落合 宏頼
経歴
- 1997年 明海大学歯学部卒業
- 1997年 一般開業歯科勤務(千葉市)
- 2001年 歯内療法・歯周病専門クリニック勤務(千葉市・青山)主に診断学・歯内療法学・虫歯学を習得、マイクロスコープによる治療を開始
- 2007年 一般開業歯科勤務(表参道)主に修復学・審美補綴学についての研鑽を積む
- 2009年 フリーランス
- 2011年 歯周病専門クリニック勤務(日本橋)歯周病学・インプラントを習得
- 2021年 かわしまデンタルクリニック勤務


