歯の本数は骨折リスクと関連がある?
2026年03月09日(月)
こんにちは。歯科衛生士の石垣です。
今回は歯の本数と、骨折のリスクが関連しているというニュースが入ってきたので、ブログに取り上げさせていただきます。
高齢女性での太ももの付け根の骨折「大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)骨折」が発生するリスクは、歯の数が少ないほど上昇することが、大阪公立大大学の研究で明らかになりました。
大腿骨頸部骨折は、70代以上、特にホルモンの関係で骨が弱くなる高齢女性に起こりやすいとされています。2030年には、年間約30万人に及ぶと予想されています。
強い痛みなどの症状が起こり、立つことや歩くことが難しくなるため、安静期間が長くなると筋力が低下し、寝たきりや要介護状態のリスクも高まります。要介護状態になる原因の3位は、骨折や、転倒とされています。
骨粗しょう症や、加齢に伴うフレイル(身体的・精神的・社会的機能が低下した状態)、筋力の低下による転倒などが、骨折のリスクとしては多いとされてきましたが、今回の研究で歯の本数や口腔機能も関連していることがわかりました。
研究では、歯科健康診査を受診した後期高齢者約19万人を対象に、大腿骨頸部骨折になった人を3年以上追跡調査し、歯数との関係を分析、その結果、歯の本数が20本以下の高齢女性は、21本以上の高齢女性に比べ、骨折リスクが約1.2倍高いことがわかりました。
歯の数が少ないと、やわらかいものしか食べられなくなることで、タンパク質やカルシウムなどの栄養が不足し、筋肉が落ち転倒しやすくなったり、骨が弱くなります。
さらに、歯が抜けると上下の歯のかみ合わせが悪くなり、姿勢を保持するときに踏ん張れず、バランスが不安定になり、転倒しやすくなることも関連があるとされます。
女性に限らず、高齢の方は定期的に歯科健診を受け、歯のメンテナンスを行うことが、骨折のリスクを下げることにもつながることが明らかになりましたね。
将来の骨折リスクを下げるためにも、ぜひ一度、歯科検診にいらしてくださいね。


