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妊娠期の口腔管理

2022/4/14

妊娠期の口腔管理
こんにちは。歯科衛生士の金坂です。
4月に入り新生活が始まりました。かわしまデンタルクリニックにも新しくスタッフが増えたり、最新の機材も増え益々パワーアップしました!
新しいスタッフは今後ブログで紹介させていただきますのでチェックしてくださいね。

昨年はかわしまデンタルクリニックで産休に入ったスタッフが多く、いよいよ今月から復帰してくれるスタッフもいることもあり、今回は妊娠期の口腔管理についてのお話しです。

妊娠するとホルモンバランスが崩れて心身共に変化が現れます。口内環境も例外ではありません。妊娠期にはプロエストロゲンやエストロゲンの分泌の増加によりいつもより歯肉の炎症症状が過剰に起る傾向にあります。その他にも

・つわりによる口腔内のpHの低下
・口腔清掃不足
・食生活の変化と偏り
・唾液の粘り気が増す
・唾液の分泌量の減少

などが挙げられ、特に歯周病の炎症の程度によっては
・歯周病原細菌が胎盤に移行することによる胎児の発育不全、低体重時出産
・胎盤の早期剥離

の原因一つにもなり得るとされています。

もし歯肉の炎症が強くつわりがあって歯磨きができない方でしたら、
・一日のうちでつわりが軽くて体調が良い時に磨くなど無理をしない
・ぶくぶくうがいを十分に行う(水のみでOK)
・歯磨き粉は使わなくても大丈夫(味により嘔吐反射が出る場合あり)
・顔を下に向けて磨く
・歯ブラシのヘッドは小さめの物を選ぶ
・ながら磨き(気を散らす)
というように、できる範囲で無理なく口の中のケアをすることも有効です。

妊娠期から口の中の細菌をなるべく増やさない。これも出産準備の一つだと思います。妊娠を期にご自身の口の中の状況を検診等で把握して無理のない範囲でケアをしてみてください。

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